フルートのカバードキーとリングキーの違い
フルートには、カバードキーという指で押すキーの部分に穴が開いていないフルートと、リングキーという穴が開いているフルートの2種類があります。
写真の上がリングキーのフルート、下がカバードキーのフルートです。
大きな特徴は、見ての通りキーに穴が開いているかいないかですが、もう1つEメカニズムが付いているか付いていないか、という違いがあります。
Eメカニズムというのは、フルートの構造上出しにくい高音のミの音を出しやすくするためのメカニズムです。
この「Eメカニズム」が付いているフルートと付いていないフルートとでは高音のミの出しやすさが全く違います。
カバードキーのフルートはEメカニズムは標準装備になっていますが、リングキーのフルートはEメカニズムは付いていません。
※別料金のオプションで付けることは可能です
それと、リングキーは穴がしっかりふさがらないと音が出ないので、初心者の方はリングキーよりもカバードキーのフルートを選ぶようにしましょう。
初心者向けフルートのおすすめモデル
フルート初心者向けのモデルというのは、主に
・洋銀製
・リッププレート銀製
・頭部管銀製
この3つのモデルになります。
もちろん、もっと高い管体銀製や総銀製もありますが、フルート初心者の方は音の出しやすいこのあたりのモデルを使っていく方が良いです。
メーカーは、最近はパールフルートがかなり使いやすく音色も良いので、ここではパールフルートを使って説明をしていこうと思います。
では、1つずつ説明をしていきますね。
◆洋銀製のフルート
まずは、洋銀製のフルートです。
洋銀製というのは、銀を使わず合金に銀メッキがかけてあるモデルのフルートのことをいいます。
銀が使われていないので音色は、とても軽い感じになります。
価格も安く、¥71,600くらいで購入ができます。
ただ、銀が使われているモデルに比べると音の響きはどうしても少なくなるので、フルート初心者の方で、まず少しフルートを触ってみたいな、という方にお勧めのモデルです。
◆リッププレート銀製のフルート
リッププレート銀製のフルートは、フルートの口を付ける部分が銀製になっているフルートです。
これは、作っているメーカーと作っていないメーカーがありますが、パールフルートではリッププレート銀製のフルートは製造しています。
洋銀製のフルートに比べると、リッププレートが銀製になっているので音色や響きが良くなっています。
フルートは銀を使ってる割合が増えると音色や響きが良くなっていくので、洋銀製のフルートよりもリッププレートのフルートの方が音が良いです。
それに、値段も¥79,860と洋銀製と数千円しか違わないので、洋銀製とリッププレート銀製と迷うならリッププレート銀製のフルートを選ぶようにしましょう。
◆頭部管銀製のフルート
フルート初心者向けのフルートとして一番人気があるのが、頭部管銀製のフルート。
頭部管というのは、フルートの息を吹き込む吹き口の管全てになるので、リッププレート銀製に比べるとかなり銀を使っている部分の割合が多くなります。
頭部管銀製のフルートは、音色も柔らかく響きもあるので、フルートを始める初心者の方には一番扱いやすいモデルです。
頭部管銀のフルートには、どのメーカーも2つのモデルがあります。
1つは¥130,000くらいのモデル。もう1つは¥200,000くらいのモデル。
カタログを見ると同じように見えますが、実は頭部管の息を吹き込むところの形が若干違います。
実は、フルートは頭部管の息を吹き込むところの形によって音色が全く変わってきます。
やはり、¥130,000くらいのフルートよりも¥200,000くらいのフルートの方が音色はかなり良いです。
これは考え方によってどれを購入するのかは変わってきますが、
・安く購入するなら¥130,000くらいの頭部管銀製のフルート
・良い音のフルートを選ぶなら¥200,000くらいの頭部管銀製のフルート
このような選び方でいいと思います。
このあたりから、フルートの値段に差がかなり出てくるので、お財布との相談も必要になってくるかと思います。
でも、長く使うものなので出来れば良いものを持っておく方がおすすめです。
⇒パールフルートの¥130,000くらいの頭部管銀製のフルートはこちら
⇒パールフルートの¥200,000くらいの頭部管銀製のフルートはこちら
フルートを購入する時はEメカニズム付きのものを選びましょう
フルート初心者の方がフルートを選ぶ時に必ずチェックしておきたいのが、
Eメカニズムが付いているかいないか
ここです。
Eメカニズムというのは、フルートの構造上出しにくくなっている高音のミの音を出しやすくするためのメカニズムです。
これがあるのとないのでは、高音のミの音の出しやすさに雲泥の差が出てきます。
Eメカニズムは、カバードキーのフルートには標準装備されていることがほとんどですが、リングキーのフルートには付いていません。
それを知らずにリングキーのフルートを購入してしまうと、吹けるようになってきて高音域を使うようになってきた時に、高音のミの音の出しやすさでかなりの差が出てしまいます。
このEメカニズムは、購入後に追加で付けることができないものですから、フルートを購入する時にEメカニズムが付いているかどうかは、必ずチェックするようにしましょう。
フルート初心者はカバードキー?リングキー?
フルート初心者の方がフルートを購入する時に悩むことに、
「自分はカバードキーのフルートとリングキーのフルート、どちらを選べばいいのか」
があります。
カバードキーというのは、指で押すキーのところに「穴が開いていない」モデルのフルート。
リングキーというのは、指で押すキーのところに「穴が開いている」フルート。
それで、フルート初心者の方にどちらがおすすめかというと、断然カバードキーのフルートです。
キーに穴が開いている「リングキー」のフルートは、指で押した時に完全に穴がふさがっていないと音が出ないので、実は初心者の方には音が出しにくいモデルです。
それと、よく
「リングキーのフルートの方が良い音がするんでしょ?」
「上手な人はリングキーのフルートを使っているし・・・」
という方もいますが、それは総銀製以上、つまり60万円以上のフルートになってきた時に少し違いが出てきます。
なので、初心者の方が使うタイプのフルートでは、違いはまったくありません。
あと、リングキーのフルートの問題は、「Eメカニズム」がフルートについていないことです。
Eメカニズムは、高音域のミの音を出しやすくするフルートにとっては必要不可欠なメカニズムなんですが、リングキーのフルートにはこの「Eメカニズム」は付いていません。
付けるためにはオプションで追加をしないといけないので、余計にお金がかかってしまいます。
カバードキーのフルートには、大体どのメーカーも標準装備で付いているんですね。
これからフルート初心者の方がフルートを購入する時にカバードキーとリングキーと迷うようなら、そういった理由からカバードキーを選ぶようにしましょう。